▶︎IS-LM分析
投資の利子弾力性
・貨幣市場の均衡
中央銀行 :貨幣供給
家計・企業:貨幣需要
ハイパワード・マネー(H):中央銀行→市中銀行(マネタリーベース、ベースマネー)
H=C(現金)+ R(支払準備金)
マネーサプライ(M):家計・企業の持っている金(マネーストック)(名目貨幣供給)
M=C(現金)+ D(預金)
・信用創造機能
本源的預金の何倍もの預金を経済全体として創り出すことができる機能。
→無限等比数列の和によって信用乗数が求められる。
信用乗数:支払準備率の逆数。
(本源的預金を支払準備率で除す事で信用創造機能によって創られた預金が算出できる。)
◎金融政策
・公定歩合政策
コスト効果:公定歩合を上げ下げする事で借入を増減させる。
アナウンスメント効果:公定歩合引き下げ(金融緩和)のアナウンスをする事で将来の景気上昇を予感させ、企業の投資を誘発する。
・公開市場操作(オープンマーケットオペレーション)
中央銀行が市中銀行と手形・債権の売買をする事。(売りオペ・買いオペ)
→ハイパワードマネーの増減。→マネーサプライの増減。
・法定準備率操作
法定準備率の低下は貸出の増加を意味する為、金融緩和となる。
・貨幣需要
貨幣:安全資産
貨幣以外(債権等):危険資産
取引的動機:日々の日常的な取引の為の貨幣需要。
予備的動機:不測の事態に備える為の貨幣需要。
国民所得の増加間数 L1=L1(Y)
投機的動機:利子率が上がると貨幣需要は減少する。→現金・預金で寝かさずに積極的に投資する。
利子率の減少関数 L1=L1(Y)+L2(r)
流動性選好説
貨幣市場の均衡によって利子率が決まるという考え方。
・貨幣供給・貨幣需要の変動
貨幣供給が増加すると利子率は低下し、貨幣需要が増加すると利子率は上昇する。
LM曲線
貨幣需要と貨幣供給を表す。(貨幣需要が増えると利子率も上が理、右上がりとなる。)
貨幣需要の利子弾力性
★流動性のわな
全ての国民が利子率はこれ以上低下せず、債権価格はこれ以上上昇しないと予想した時に発生。
IS-LM曲線
財政政策
★クラウディングアウト:政府が市場介入する事で民間投資の一部を減少させてしまう。
金融政策
★金融政策はクラウディングアウトを生じさせない。
→つまり、貨幣需要が無限大である「流動性のわな」状態の場合は金融政策は無効。
中央銀行引受
公債発行
政府財源による国債の発行は利子率の上昇、民間投資の減少を招く。(クラウディングアウト)
したがって民間経済の活力が損なわれ、政府は国債の利子返済に追われ、本来投ずるべき項目に資金を投入できなくなる。(財政の硬直化)