・供給曲線
価格Pが上昇すると生産量(供給Q)が上昇する。→右上がりの曲線となる。
・等生産量曲線
技術的限界代替率(労働を1増やしたときに減らす資本量)を示す、原点に凸の曲線。
等費用線
TC=wL+rK
総費用が下がると左に平行シフトする。(利子率と賃金率は不変)
費用最小化条件
等生産量曲線と等費用線の接点で費用最小化となる。
完全競争市場の条件
1.消費者も生産者も大海の一滴となり、彼らの行動は市場価格に影響を与えない。
価格支配力がない、「プライス・テーカー(価格需要者)」である。
2.財が差別化されていない。
どの会社も同じ機能やデザインの商品を取り扱っていることが前提。
3.市場への参入、退出が自由。
市場の参入に対して政府による規制などが存在しない。
4.情報の完全性
売り手や買い手だけが商品に関する情報を得ているという状況ではない。
市場需要曲線(個別需要曲線の集合体)
価格以外の要因で需要曲線がシフトする。
(消費者数の変化、好みの変化、所得の変化など)
市場供給曲線(個別供給曲線の集合体)
価格以外の要因で供給曲線がシフトする。
(生産者数の変化、技術革新、材料費の変化など)
市場均衡
市場需要曲線と市場供給曲線の交点。
余剰分析
余剰とは「資源配分の効率性を測る指標」であり、完全競争市場では社会の余剰が最大になる。
消費者余剰(CS)
需要曲線は、消費者の最大支払意思額を表現しているとも解釈できる。
生産者余剰(PS)
供給曲線は、生産者の最低受取希望額を表現しているとも解釈できる。
総余剰
完全競争市場では社会の余剰が最大になる。
均衡需給量よりも過少供給の場合
供給が少ない為、価格が上昇する。結果、「死荷重」が発生し、総余剰が減る。
均衡需給量よりも過剰供給の場合
供給が多すぎる為、価格が下落する。結果、「死荷重」が発生し、総余剰が減る。
・均衡の安定性
ワルラス的調整過程:超過供給から市場均衡へ向かう。
マーシャル的調整過程:超過需要から市場均衡へ向かう。
クモの巣理論:供給増加、価格減少、供給減少、価格増加を繰り返してD=Sに到達する。