賃貸物件に住んだことのある、住んでいる人なら一度は聞いたことのある「更新料」
この「更新料」ですが読んで字の如く、「契約更新をする為の手数料」という意味合いです。
基本的に家賃の1ヶ月分を管理会社や大家さんに支払う内容になっておりますが、
最近では「更新料0.5ヶ月分」「更新料無料」物件が増えております。
理由は礼金 のお話に通ずるところなのですが、賃貸物件市場が「貸し手から借り手」なので、
「むしろ更新して住んでくださるんですね、ありがとうございます」と貸し側が言わんばかりの状況下で、
家賃の1ヶ月分の手数料を取るのは矛盾している気もしますよね。
・そもそも契約を「更新」する作業は要るのか?
→要ります。通常居住用賃貸借契約は2年間、事務所用は3年間の期間を定め、更新していく契約になっています。
この「更新」という作業をする際に「貸す側と借りる側の信頼関係の確認、利害の調整」を行なっているモノと解釈されることが多いです。
貸す側からすれば「家賃をしばしば滞納している」「夜中に騒いでいる」といった事
借りる側からすれば「部屋の設備トラブルにすぐ対応してくれなかった」など、
お互いに更新を拒絶する理由や鬱憤も溜まっているかもしれません。
また、「消費税増税で修繕費用が嵩むから家賃を上げたい」「10年も住んでいるのだから家賃を下げて欲しい」など、
お互いに更新時に相談したいコトもあるでしょう。
そうした貸す側、借りる側を取り巻く様々な要望を摺り合わせ、取りまとめる作業も兼ねているのが「契約更新」です。
(更新手数料の家賃1ヶ月分は貸す側と不動産管理会社で折半、というのが一般的です。
つまり更新料無料物件は管理会社がタダ働きしているわけですね。)
・更新時に家賃を下げる交渉は効果的?
→何の理由もナシに交渉しても管理会社やオーナーさんに見透かされてしまいますし、気分を損ねるパターンもあります。
「お金がないので賃料下げてください!」と言おうものなら自分の支払い能力のなさを公言するようなものですので、
更新事体拒否されるかもしれませんよ。。笑
賃貸物件の居住年数はだいたい4年から6年ほどですので、「10年も住んでいるので少し家賃を下げてください」
という長期入居してますよ!というアプローチは効果的かなと思います。
また、投資家オーナーさんの場合は賃料を下げることを嫌いますので、(不動産の売却価格を下げる為)
「更新料無料にしますよ!」「次の月の家賃を無料にしますよ!」など別条件での提案が来ることもあります。
挨拶がわりに「家賃下げろ」と言われていい気分になるオーナーさんはいないので、近隣物件より高いですよ!とか
廊下やエレベーターが汚いですよ!など いやしくならない様に 伝えつつお値段交渉するのが良いかと考えます。
(敏腕大家さんほど入居者さんの声はとても大事にします。是非管理会社を使って教えてあげて下さいね。)